30BYよりラベルが変更されています。
和歌山最大手蔵元が看板商品として発売されている紀伊国屋文左衛門。
そこには蔵としての技の高さを象徴したいという思いも込められ、酒質にもその思いは溶け込んでいます。
まず使用原料米にもその想いは表れている。
県外には中々出荷されにくいという山形・酒造好適米「出羽燦々」を使用している。精米歩合も特別純米並の58%と高い。
また酒質データーとして目を見張るのは、アミノ酸度 2.0・・・数値的には高い数値・・・旨みのあるお酒を物語っている。また、酸度も1.6・・・やや高め。
出羽燦々×アミノ酸度 2.0×酸 度 1.6= よく日本酒の“酸”が気になるという方にとっても、まったくといっていいほど“酸”というものが気にならなく、どなた様にも理解のしよい酒質に仕上がっています。
またこれからの季節、燗酒として「燗あがり」するお酒として、喉越しもよくどなた様にも理解し良い酒質としてお楽しみ頂ける一度火入れ・生詰めの限定のお酒です。
蔵を支える若手社員杜氏河嶋雅基氏
但馬流杜氏につき社員杜氏をめざし修業。伝統と伝承される酒造りの技は盗むものという職人の世界で鍛えられ入社23年目2009年に杜氏を任された。現在は製造最高責任者としてすべての酒造りに関わり、蔵元よりも厚い信頼を得ています。
そして、世界でも認められる杜氏の技の高さは証明されました。
蔵の顔ともいえる紀伊国屋文左衛門は、2011年には毎年ロンドンで開催されておるインターナショナル・ワイン・チャレンジにおいて、この蔵の純米酒「紀伊国屋文左衛門」原酒が金賞を受賞しました。世界の多くの方が認めて頂ける酒造りの技を有する杜氏であること、世界で認められる酒質であることが証明されました。
≪店長のひとこと≫
実際、当店のお客様の多くは、圧倒的にこのお酒の酒質を支持される時期は、搾られてから1年半を過ぎた頃に「うまくなったねぇ?」ということで、その頃になるとあっという間に完売に至っています。
◆解説
冬に醸造され搾られました→夏を越す→ひやおろしとして発売(ようやく荒さも取れだし旨みが表れだした頃)→年を越す→さらにまろやかさが増し旨みも本番に近づき、本質を突く酒質に・・・)
≪よくある勘違い≫
お客様の中には、「秋あがり」「ひやおろし」と明記されているゆえに、季節を過ぎるとそのお酒が古くなり劣化したものと勘違いされている場合がございます。実際には、ようやく新酒の時の荒々しさも穏やかさ、旨み、コクも見えはじめ、適熟域への扉の前に立ったというものです。
これから時を重ねて、本質の部屋に入っていくわけです。それが半年先なのか、一年先なのか、・・・それとも、もっと先である場合も多々あるわけです。