熊野感幸(心で巡る熊野)
那智の大滝
熊野は、はるか昔から「現世の蘇りの地」と言われています。
ここまではご存知の方も多いはず。
「現世の蘇りの地」って、具体的にどういうこと?
実は詳しい内容を知っている方は限られており、どのように楽しみ、向き合うのか説明不足で、せっかく熊野にお越しいただいても、十分に伝わっていないことが地元民としてとても残念に感じています。
「熊野で蘇る」ってどんなこと?
私たちが現在生きている世界を仏語で「シャバ」と言うようです。そのシャバで生きていると人と関わり、モノと関わり、お金と関わり・・・いろいろなことに関わり、良いことも、うれしいことも、楽しいことも生まれます。
しかし、良いこと、うれしいこと、楽しいことだけではなく、嫌なこと、疲れてしまうこと、心がひずんでしまうこと・・・いろいろな負の財産を背負ってしまうこともあります。
その負の財産って、これから生きていくうえで必要なのでしょうか。
できればその負の財産はない方が「本来のあなたらしく生きていける」はずですよね。
仏語で、その負の財産のことをほこり(埃)というらしいです。
これまであなたが生きてこられた中であなたが背負う必要がないもの、けがれ、埃を手放し、自らの心身を水や火をはじめとする自然の力を借り、浄化、清浄していただけるところ場所・空間・時間が熊野にはたくさんあります。
例えば、日本一の那智の滝。
たしかに高さも日本一。圧倒される大滝でご神体のひとつ。そして、人々はここで手を合わせます。なにを考え、どんな向き合い方で手を合わしているのでしょうか。
もし「これまであなたが生きてこられた中であなたが背負う不要な埃やけがれ」がお持ちだとしたら、是非、那智の滝に打たれている自分をイメージし、滝の水で「これまであなたが背負う不要な埃やけがれ」を洗い流し、あなたらしい煌めきをとり戻して幸せに生きていってほしいと願うところです。
それが私が伝えたい「熊野煌幸・くまのかんこう」・・・・熊野は、これまでとこれからのあなたの生き方そのものが変わるターニングポイントの地なのかもしれません。
≪当店のお客様が写した那智の滝≫
ぜひ、コロナが落ち着いたら、心で巡る熊野の旅にお越しください。
たしかに、この水量の霊水で打たれたら埃は流されるわぁ(笑)