200石弱の極小蔵 時流から次流に移ろうとしているこの感動と評価 三重 伊藤酒造 鈿女(うずめ)特別純米酒豊穣の舞
そして今、その時代が訪れ高い評価に結びついたお酒。 -------------------------------------------------------------- 【さすがヨーロッパのコンテストだね。】 毎年イギリスでおこなわれているIWC(インターナショナルワインチャレンジ)2017純米酒部門でゴールドメダルを受賞!さらにその中からもっと評価の高いトロフィーを受賞したお酒。 多くの国内コンテストでこれまで多く受賞しているようなメダルを獲る香り高く豊潤な旨味を有するお酒ではなく、香りも目立つことなく米の旨味がふっくらとし、さらに山廃らしい酸味と中盤にポンと浮き出る柑橘のような味わいは、ある意味個性的な味わい。 さらに燗酒としてのポテンシャルが非常に高さを感じるお酒。(忘れずにお試しを) ここで伝えたいのが“さすがヨーロッパのコンテストだね。”という意味。 日本では未だもてはやされることのないある意味個性的です。 複雑なお酒は、すでに食文化の高いヨーロッパ諸国では、大変多く楽しまれる方が存在しており、個性的で、複雑なお酒は、そのものを楽しむだけではなく、料理とのペアリング、マリアージュを織り込みながら楽しむというものさしが育っているからこその高い評価につながったことは今後の日本酒の世界戦略の期待感と機運を感じさせていただきました。 -------------------------------------------------------------- ≪蔵元の本音≫ 蔵元がIWC(インターナショナルワインチャレンジ)に参加された時、多くの蔵元は“キレイで複雑性のなく、フルティーで艶やかな日本酒を出品されていた”とのこと、その場で蔵元が感じたことは、“この酒質で出品されてしまうことは、ちょっと日本酒のイメージが崩れ迷惑”みたいな空気感さえ感じたという。(たしかに教科書通りのお酒ではないかも) けれど審査の結果は、みごとトロフィーを受賞・・・その時“この酒質で出品されてしまうことは、ちょっと迷惑”みたいな空気感をつくった方々は、きっと言葉にならないではなく、食の先進国においては、“個性や複雑性ということも大切だ”と気づかれたはずです。と蔵元曰く。 矢面に立ち、みごと20数年間求めてきたひとつの結果が実を結んだ瞬間でした。 -------------------------------------------------------------- そして、時流から次流に移ろうとしているこの感動をみなさんと共にシェアして味わって見たいものです。もしその評価に疑問を抱くことがあれば、このお酒を評価する角度を変えてみるとその答えが見つかるかもしれませんね。 また長野の帰山、徳島の三芳菊、福井の舞美人・・・どれだけ批判と賛同の中で迷い信念を貫いた結果のお酒だったか・・・そして今回のご縁もそんなご縁であり大切にしていきたいと感じるところ。 “あーやはり美味しいは人と人から訪れるもの” 日本酒度-4 精米歩合60% 酸度1.5 度数15.5度 |