旨みの中に月中天のうまく個性をとりいれている 香川 金陵 月中天純米吟醸無濾過生原酒 お酒を楽しんでいますか? 金陵のお酒との出会いは、サブタイトル『油消し』&アルコール度数20.7度というタイトル的にも度数的にも・・・見ないようにしつつも、ついつい目がいってしまうダブルハピネス<双喜>吟醸雄町原酒20.5度でした。 かなり個性派かと想像して口にする。 香りも違和感なし、度数20.7度を意識して飲むと口当りは超まろやか、旨みは芳醇・・・おいおい、どこにサブタイトル『油消し』が存在しているのかと探していると・・・・実に後味にやってきました。確かに初めてのお酒のタイプ・・・けれど、これはこれでおおあり! 純米無濾過生原酒についても、 またまたどんな個性をぶつけてくるのかと期待しつつも・・・まずは冷やして・・・「うぉー」じわじわと押しよせる米の旨みと心地よい穏やかな含み香。さらに新緑ではなく深緑のようなパンチのある爽快感・・それに伴う切れの良さ。 本日の晩飯の焼きうどんをひと口・・・そしてお酒をひと口・・・口の中のくどさは、さっぱりと洗い流されました。 けれどファーストアタックで感じた米の旨みをもっと引き出せないだろうか。 まずはセオリー通りに温度を人肌程度まであげてみました。「へぇー」まったく先ほどとは違う顔をのぞかしてくれました。 さて今回初入荷の月中天純米吟醸無濾過生原酒・・・ 美人の女性を待つドキドキ感ではなく、どんなおもしろいキャラクターの女性が来るのかというような期待感で口にしてみました。 穏やかな貴賓のある香りと口に含むと精米しているなぁーという透明感ある米の旨み・・・「うぉー来た!」透明感ある米の旨みを打ち消そうとする酸度2.3という引き締まった爽快感ある切れとグレープフルーツのような大人のほんのりとした苦味・・・・こう来たかということで金陵らしい個性を楽しませていただきました。 山田錦で9号系酵母をつかい低温発酵させてつくられたお酒もたしかに素晴らしい・・・けれど、どこかで優等生ではあるけれど、この蔵らしいとか、このお米らしいとか、個性を味わってもいいかなぁ・・・・という方の入門酒の切欠づくりとなる位置づけのお酒としてお楽しみいただけます。 原料 さぬきよいまい 精米歩合58% 度数17~18度 日本酒度+3.8 酸度2.3 使用酵母 熊本酵母 さぬきよいまいは、オオセトと山田錦の交配から誕生した山田錦を上回るともいわれている酒米です |