高野・熊野世界遺産登録20周年特別醸造酒
和歌山 吉村秀雄商店 車坂KODO.ec162純米酒1800ml
初代熊野古道酵母は、 和歌山県の戦略的研究開発プラン事業の一環として、平成16~18年度に実施した「<ゆめ酵母>を用いたわかやまブランド清酒の開発」研究により、和歌山をイメージできる酵母をあらゆる和歌山のもの(海水、樹木、梅・・・サンプル100種以上)の探索を行い結果、熊野古道・中辺路の森の土壌から清酒醸造に適した酵母が一番清酒醸造に適しているということから分離・培養を行い成功しました。
その酵母を用いて、当時は尾崎酒造、吉村秀雄商店、世界一統でそれぞれ醸造された日本酒が発売された珍しいお酒となりました。しかし当時は酸が高いお酒を現在のように好まれる、愉しめる飲み手が少ない時代でもあり、吉村秀雄商店、世界一統も撤退され、唯一尾崎酒造だけが、この酵母を使ったお酒を継続されていました。
時は2024年 世界遺産登録20周年を迎えるにあたり、吉村秀雄商店さんが記念酒として再版されました。 その後、和歌山県工業技術センターにて、より適性の高い株の分離が進められ”KODO.ec162”が生まれ、その酵母を使ってこのお酒は生まれました。
初代の味わいは、酸が尖っており飲み手を選ぶお酒でしたが、今回のKODO.ec162酵母で醸したお酒は、4段仕込みで米の旨味もしっかりと感じられ、その分酸が穏やかに感じられお酒だでも十二分にお楽しみいただけます。
しかしせっかく酸がしっかりと存在しているゆえに、まずは食中酒としても愉しむこともお勧めします。そしてなんといっても懐の大きなタイプで、どんな味わいの料理であっても、お酒から調和を生み出すタイプなので、しっくりこない、嫌味と感じることと出会わないお酒です。
もっと素敵に楽しみたいということであれば、キンキンに冷やして白ワインの酸の効いた辛口のようにトマトソースやバジルなどで、やや冷やしてお造り、出汁や煮つけや酢もの、、、温めてホワイトソースや乳製品のソース、珍味などとあしていただいてもお楽しみいただけます。いつもの車坂とはひと味違う純米酒をぜひお試しください。
※おことわり
24年7月2日から順次発送いたします。