これからどんどん伸びまくってくるタイプだから・・・
和歌山 南方特別純米備前雄町1800ml
私だったらぬる燗で、ホワイトソース系の料理とも楽しむでしょうか。夏なら辛味のあるこってり料理とも合わせちゃうかなぁ。
度数 16度 酒米 岡山産雄町 精米歩合60% 日本酒度+4.0 酸度 1.9
「鍋専用」と肩ラベルに貼られているので、蔵元としてはある意味「受け狙い」という遊び心も織り込んだお酒となります。
ではどうして「鍋専用」という根拠はどこに?
鍋には、水炊き、醤油ベースの鍋、味噌ベースの鍋、はたまた近年ではキムチ鍋などもよくご家庭でも食べられています。
ではなぜ今、雄町なのか?
それはすごく簡単なことで、7号系の酵母使い艶やかさを追求せず味わいを追求すると若い雄町のお酒の特徴となる酸味が前面に感じられ、時をじっくりと重ねていくことで雄町らしい骨太の旨味が少しずつ育ちはじめ、2、3年でようやくファーストアタックでも、その旨味を感じていただけるはずです。
じゃ、それまで待たないといけないのか。
そうではなく、今はいまの酒質をいかした飲み方があるわけです。
水炊きポン酢→ポン酢の酸味とお酒の酸味を喧嘩させると奥に潜んでいる米の旨味が前面に吐出します。
醤油、味噌ベースの鍋→お酒の酸味が、よりコクを与えてたり、後口をサッパリとさせて箸が進みます。
キムチ鍋→唐辛子特有のあの刺激が酸味と喧嘩させるとマイルドになり、よりコクを引き出します。
そんな理由から、鍋が美味しくなるという根拠だとお考え下さい。
そして、吐出する酸が気になる、原酒だと重たい、飲み飽きをする、ライトで喉越しもほしい、安定的に熟成させてみたいということであれば、是非火入れをご選択ください。
また鍋専用なんて書かれていても、対応力が広い酒質ですので、他の幅広い料理ともよく合いますので色々な場面で、ワンロック、冷やしてからぬる燗までお楽しみいただけます。