果実酒?ワイン?いえいえ日本酒です。 三芳菊 播州等外米無濾過生原酒 壱 ANOTHER VIEW 来てます。来てます。 三芳菊の「これはこれであり!」「酒通にも口にさせたい日本酒」・・・これまでとは違う切り口でファンを獲得している三芳菊。 まったくおもしろく興味深いお酒である。はじめて口にする方にとっては、 「なんでぇー米からこんな味わいのお酒ができるの??」たしかにそんな独自性をもっている日本酒といっていい。 壱ANOTHER・VIEWは、24年度の新アイテムとなるお酒です。 兵庫産山田錦の規格落ちとなる等外米を使用。等外米といってもれっきとした兵庫・山田錦であり、ちゃんと造れば良いお酒はでき る。認定を受けていない分低価格のため1800mlの生原酒でこの価格となっています。 通常の壱よりは、しっかりとした旨味がありながらも余韻を楽しむということではなく、反対に切れのよい方の三芳菊といっていいお酒です。 酒米 兵庫山田錦等外米 精米歩合 70% 酵母 徳島酵母 度数 17度 |
『三芳菊のお酒をどう楽しむか』
確かに類さない個性のあるお酒です。
かといって経験を積み重ねていかないとわかりづらい古酒や山廃などの奥深い探る味わいとは違い、三芳菊の味わいは飲んだ瞬間・・・・いや開栓した瞬間に香りだけで個性のインパクトを与えられてしまう。
さらに口にした時、その味わいは『米から醸されたものだよなぁ』ともう一度確認したくなるお酒です。果樹を感じさせる香りと味わい・・・・その味わいをどうとらえるかがこのお酒を楽しむ最大のポイントです。
杜氏である馬宮さんは、徳島で開発され培養されている徳島酵母の特質を最大限に引き出してお酒造りをされています。実はあの果樹を感じさせる香りと味わいは、もともと日本酒を発酵させた時に生成される『リンゴ酸』の味わいが主となっています。
確かに多くの方は、口にした味わいでお酒を評価されていることが多いことも承知しております。けれど、私たち専門店の切り口でこのお酒を評価するとき単に味わいというだけではなく
◆酵母のおもしろさ、発酵の可能性と未来への期待と夢
◆特徴ある酒造りとひとつの味わいに蔵の存続をかける馬宮さんの強い信念
◆この味わいに賛否両論はあるにしても『類さない個性』で話題になり、さらに新しい日本酒ファンの顧客獲得をされている姿
そんな想いやものさしで三芳菊を楽しむとより一層日本酒のおもしろさが見えてくるものと思います。このお酒を口にした時、造られている馬宮さんに興味をもち、すぐさまお会いしに行ったのも、馬宮さんの人格に触れてみたかったからです。そんな想いに狩りたてられたお酒のひとつです。