秘蔵中の秘蔵酒 社長お願いこれーなんとか下さい。三重・森本仙右衛門商店 15BY純米吟醸無濾過原酒滓がらみ氷点貯蔵
近年、めまぐるしい品質の向上は目を見張るものがある。
本気で造られたお酒は確かに高品質で“旨い!”。
有名、無名に限らずあちらこちらから湧いてきているといってもいいかもしれませんね。
ひと昔前から考えると贅沢な話ではるが、どうもすべてが藤原紀香のようなお酒だと反対にどこかサプライズを探してしまう。
そんなサプライズのあるお酒を探す蔵めぐりをここ最近しています。
今回、そんなサプライズ酒第一弾は、
三重・忍者の里伊賀にある森本仙右衛門商店。
全国新酒鑑評会通算12回金賞受賞という実力をもつ蔵元でもあります。以前は五、六千石という大規模でお酒造りをしていました。ただ現在は杜氏制を廃止し専務様自身が杜氏として約1000コク程度のお酒造りを頑張っていらっしゃいます。
蔵に到着・・・・早々に試飲開始。
10何種類のお酒を試飲させて頂きました。その中でひと際感性をくすぐったお酒がこれ!
地元産の山田錦を50%精米後仕込まれたお酒を丁重に-3度の冷蔵庫でなんと7年間保存されていた隠し酒です。いくら氷点といえども香りは飛んでいるのではないかと思いきやしっかりとしたメロン系の香りがあり、口当たりはさすが7年間の熟成をさせた代物らしく超ーまろまろまろやか。当然、無濾過ということもあり旨みもしっかりまったり、ぎっしり詰まっています。また切れも穏やかでスッキッとしたタイプではありません。程良い余韻を楽しまれるタイプでしょうね。
また無濾過ならではの長期貯蔵でしょうか。瓶の底には旨みたっぷりの滓が沈んでいます。
ラベルには古酒と書かれていますが、まったく普段楽しまれているお酒と同様に楽しんで頂けます。長期長蔵のお酒ならもっと個性があってもいいのではないかといいたいくらいのところですが7年という時間を感じさせないくらい個性がないところが個性。
こちらのお酒には、ラベル、JANコードなどはございません。(法律で表示義務のある裏ラベルのみとなっています。)
野菜、魚介などのややしっかりした味わいの煮付けや白和え、胡麻和え、青魚のなめろうなどが食べたくなってきました。