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北大路魯山人(きたおおじろさんじん)といえば、知識のなさから私にとっては漫画「美味しんぼ」に出てくる“海原雄山”というあの偏屈親父のモデルというくらいでしかありませんでした。今回、色々と調べていると生涯自分の生き方と価値感を貫き、人間国宝までも辞退したという極みの人だったことを知りました。 大正10年に会員制の「美食倶楽部」設立、赤坂に高級料亭・星岡茶寮を設け、自らが顧問兼料理長となり、徹底的に食材から調理、料理にこだわり、盛りつける器まで極めなければ気が済まないという方だったみたいです。まさしく海原雄山そのものだったのだと気づきました。 その名前をつけた東山酒造特別純米魯山人は、京都の酒造好適米「祝」を使用。昭和8年～21年にかけて奨励品種となりましたが、戦後の食米増産のため作られなくなり、 |
今回、ご案内の魯山人吟醸純米は、特別純米魯山人原酒17度の15度バージョンと思ってください。
魯山人自身、精米は60%ということでほとんど吟醸酒であり、低温発酵で醸された吟醸造りでもあることと、15度に度数調整したことによっての喉越しの良さを求めたお酒です。
だからラベルは「吟醸並みの精米歩合で吟醸造りされた吟醸酒のようにの喉越しの良い純米酒」ということで、吟醸純米表示をしています。
◆香りも純米ながらも穏やかながらも貴賓あるものが感じられ、含んだ時の口に広がる香りも素敵です。
◆60%という吟醸クラスの高精米らしい透明感と15度ということでの喉越しの良さが感じられました。
◆米の旨みは邪魔にならずも腰折れのない芯のある旨みとして優雅に感じさせてくれます。
◆中盤からおとずれる爽快感は、料理を引き立ててくれることを素直な形で感じて頂けるものと思います。
さすが東山酒造らしい正統派の純米酒らしいお酒です。
取扱店も限られためったに巡り合うことのない味吟醸造りの純米酒のひとつです。
ラベルには、夏の・・・と記載されていますが、表示にとらわれず酒質重視でみれば、まだ適熟域とは言えない若いお酒です。冷だけに限らず燗酒としてもこれから楽しめるお酒でもあります。
度数：15度 日本酒度+2 酸度1.4 精米歩合：60％ 祝100％
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<生酒の保管と熟成について>
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