芯を感じる旨味と切れ・・時を重ねた時、このお酒がどう化けるかが無茶楽しみ
和歌山 九重雑賀 20BY雑賀の郷純米原酒(ひやおろし表示)
もともとは、この蔵元はお酢の醸造元です。
蔵のコンセプトは、お酢屋さんらしく「体が喜ぶ酸をとって頂きたい」「食中酒として楽しんで頂けるお酒造り」と蔵元はいう。
そのコンセプトに見事そった形で、原酒ならではの濃い目の香りは、フレッシュ感もありこれから訪れる酸の良さを強く感じさせてくれます。
グラスに注いだやや琥珀色したお酒は、芯にこのお酒に旨みが凝縮されている証でしょう。飲み口は、さらりと口に入り、口の中で旨みを感じながらも、辛口らしい切れの良さを感じます。
少々味わいの濃い料理とも合いそうですし、ダイナミック飲み口がお好みの方は今でも十二分に楽しんで頂けるはずです。
ただ、このお酒の可能性はじっくり時間をかけていくと、もっと柔らかさもましコクも出て成長するものと思います。
長い目で付き合っていくこともできるお酒でしょうね。
2012年12月
3年の熟成をさせてみました。
それも氷点ものと常温もの・・・・無難に口当たりの優しさや氷点の中で培われてきたコクをお楽しみ頂くなら氷点ものを。いやいや俺はダイナミックな熟成の方が好きだということであれば、常温熟成をお選びください。氷点・常温に限らず雑賀の郷の旨みと酸が腰折れのしない味わいに変化しているはずです。