諏訪酒造は、昭和50年代に世に「大吟醸」という造りさえほとんど知られていない中で「鵬」を発売してその名を地酒ファンに轟かした蔵元でもあります。
以外に知られていないエピソードとして、JALファーストクラスで世界のVIPの皆さんをもてなすお酒として5年連続で選ばれし蔵元でもあり、また、劇画・TVドラマで一躍人気になった夏子の酒の最後のクライマックスを締めくくる蔵元であったり、ここ最近では、外国人杜氏の劇画が『蔵人クロード』におけるモデル蔵元であったりと話題になっている蔵元でもあります。なぜ? そのように話題になるのか。そこには、日本酒の真髄ともいえるお酒の形が存在しているからです。
純米大吟醸 鵬(おおとり)はあでやかなお酒ではありません。純米大吟醸といえども香りも程よく邪魔になるような香り高いものありません。味わいにおいても米のうま味は、ぐっと押し寄せるものでもなく、壁の向こう側に芯の通った味わいを感じます。
この蔵元の造りに関して言えば「料理を邪魔せずひきたてながらも、1歩引いた中で自然体の自己主張を感じるお酒」として位置づけています。名脇役こそ名主人公という自負をもつ蔵元らしく、飲み飽きせず、香りもうま味も切れもやさしく感じる風格あるお酒です。
原料米:山田錦 40%精米(富田農場産) 日本酒度:-1 酸度:1.6
アミノ酸:1.2 アルコール:16.5%
【使用酒米 兵庫県西脇市冨田農場産山田錦(とみたのうじょう)へのこだわり 】
冨田農場は、兵庫県西脇市で山田錦と食用の中生新千本を約20hr作っている農家です。
冨田農場の米造りは、地元神戸ビーフの生産農家(川岸牧場)と提携して完熟堆肥を使い、有機堆肥をしっかり入れた健康な土造りを基本として病虫害にも負けない健康で自然においしいく人にやさしく栄養価の高い米作りをしています。
また、提携先の川岸牧場の牛は冨田農場の山田錦のわらや山田錦の白糠(吟醸に磨いたときの糠)を食べさせて、その厩肥で完熟堆肥を作るという牛、米、酒、三つのリンクが完成し環境にも優しい米作りをしています。
諏訪泉 純米大吟醸 鵬(おおとり)は、この冨田農場産山田錦を100%をつかった超贅沢なお酒です。
そしてご案内のこのお酒は、さらに超希少な袋に入れたモロミを吊り下げ、圧力をまったくかけずに重力だけでポタポタと雫のように滴り落ちるお酒だけを集めた希少なお酒となっています。鵬の中の極上ものといっても過言でないお酒です。