またまた発見しました。故高垣淳一杜氏遺作の吟醸酒 21BY紀勢鶴吟醸熟成酒ありのまま 26年夏以降蔵は大きな改築を行いました。 その時蔵内のタンクをすべて掘り出すために、すべてのタンクを空っぽにしました。そこで見つけたのがこのお酒となります。未販売のお酒であったとしても、すべて酒税法の関係からタンク内の醸造記録が保管されています。そこで、どんな米を使い、どんな酵母を使ったお酒なのかが見えてきます。 そこでよくよく調べてみると五百万石、精米60、和歌山酵母、火入れ・・・・とくれば“なんと龍神丸吟醸の火入れバージョン”ではないか。故高垣淳一杜氏が亡くなられた翌年に見つかった喜楽里純米吟醸と同様のバージョンとなる。この時も紀勢鶴として発売いたしました。まだこちらも大切に囲っていますので共にお買い上げ頂き、その当時の喜楽里純米吟醸が龍神丸吟醸酒がどんな味わいだったかを逆算してみてください。 時が経って見えてくるのは、やはり創業170周年記念に新たなチャレンジのお酒をつくられていたのだろう。たしかに今になってはタンクのまま貯蔵されていたため、老香はするものの5年という年月を感じさせるほどヘビーな老香ではなく、ライト気味の老香となっています。 また当店はこのお酒が発見されたのちに濾過をかけるということでしたのであえて“濾過をかけないままのありのままではねて頂いたもの”を頂くことにいたしました。よって画像を見て頂くとおわかりのように瓶底には澱が沈殿しています。 飲用温度と料理の味わいと飲むタイミングさえ間違わなければ美味しく楽しめるはずです。但し、多少なりとも飲み手のスキルが必要なお酒となりますのでご理解の上お買い上げください。 |