【超限定】高垣酒造創業170周年記念10年古酒 11年度醸造 紀勢鶴純米冷蔵熟成酒720ml
龍神丸蔵元・高垣酒造創業170周年記念にふさわしい古酒が蔵出し50本で超限定として発売されました。
お酒は、紀勢鶴純米がベースで、醸造年度は、ちょうど10年前のものです。そのお酒を蔵の低温貯蔵庫で静かに10年の時を重ねました。ただそれだけで希少な1本といえるものです。
≪飲んでみました≫
届いた11年度醸造紀勢鶴純米冷蔵熟成酒の色をみて驚き、10年を経過したとは思えない淡い琥珀色・・・そして開詮。まず香りを・・・・・“低温貯蔵らしい、まだまだ若い熟成香”・・・というより10年経っていても、通常の3年から5年ぐらいの清酒に発生する“老香(ひねか)”といった方が近い香りかもしれない。
紀勢鶴純米冷蔵熟成酒の香りは、一般的にいわれているマイナス評価とされる“老香(ひねか)”に近いものですが、実はそれこそが、日本酒の解脱(げだつ)といわれている“神の領域とされる日本酒”に至るまでの前駆物質なのです。
よって、もっともっと、興味深い進化をさせるために、常温という環境を与え、あなたなりの“神の領域とされる日本酒”を造られてもいいものと思います。
飲み口は、やはり10年ものである。アルコールと水の一体感が生まれ、ひと含みから刺激感などまったく感じさせないやさしい口当たりと米の旨み、けれど、飲みこんだ余韻は、キリッとしていてくどさなどはまったく感じない。思わず裏ラベルを・・・酸度1.7・・・これか~。酸度の高さによる切れの良さであり、酸度の高さから熟成にも向いていたともいえるのでしょう。苦味も気になることありませんでした。
つまみは個性のあるものには、個性のある肴で・・・塩辛、酒盗、みりん干し、味噌で煮込んだスジ肉、軽目のチーズ、生ハムが良いかなぁ~。
そして、グラス半分注ぎ、仕上げの一杯として“キッー”と一杯もいいですね。
≪おことわり≫
あくまでもこのお酒は、マヨネーズのように誰もが“美味しい”というタイプのお酒ではなく、牛蒡、セロリ、ピーマン、みょうが、ニンジン、タラの芽、グレープフルーツのような“個性のある美味しさ”です。
お買いあげ頂くお客様で“熟成酒の理解と良さと優しさ”“熟成酒の楽しみ方・味わい方”がわからないという方は、こちらを一読の上お買求め頂き≪日本酒の可能性≫をご堪能下さい。
醸造年度 11年度
造り 純米
保存方法 冷蔵
酒質タイプ 淡熟
老香★★★★
熟成香★
濃熟感★★
色濃度★★
切れ★★★
楽しみ方 常温・ぬる燗・上燗