★冷たくして飲むとき、ちょっと知っておくとためになるお話★
暖かくなる季節、どうしても冷たいものを飲みたくなるのは自然なことだと思います。冷やして飲む時、まず知って頂き、めんどくさがらずに少しだけ工夫して頂くとよりいっそう美味しく飲めたりしますので、ちょっとだけ頭の隅にでもおいて見てお試し下さい。
≪疑問点に気づいてほしい≫
日本人が美味しいと感じる味覚の基本は「甘味」です。 そして多くのアルコールドリンクは、冷やして飲まれていることが多いのも事実です。
けれどふたつのことは相反していることにつながっています。 甘みを求めているのに、甘みをおさえてしまう温度で飲んでいることが大変多いということです。
◆たとえば同じ濃度の砂糖水・・・一番甘く感じるのは35度付近です。 35度より冷しても温めてもべろ(舌)メーターは35度付近の砂糖水よりも甘さを感じなくなります。
◆おおまかな言い方ですが日本酒やワインや梅酒で感じられる 酸味は、温度によってのべろ(舌)メーターの感じ方については大きな影響は受けません。つまりどの温度で飲んでも同じような酸味を感じるということです。
◆おおまかな言い方ですが一般の方が日本酒やワインや梅酒や焼酎で感じられる苦味は、30度付近までは温度によってのべろ(舌)メーターの感じ方については大きな影響は受けませんが、35度を超えてしまうと段々と弱く感じられるようになってしまいます。
◆おおまかな言い方ですが一般の方が日本酒やワインや梅酒や焼酎で感じられるアルコール辛さは、45度を超えたあたりから段々と強く感じられるようになります。
≪ここで普段の食生活を振り返ってみて下さい。≫
・単なるお酢と砂糖を加えたお酢・・・さてどちらの方が酸っぱくないと感じるでしょうか。 ・単なるブラックコーヒーと砂糖を加えたブラックコーヒー・・・さてどちらの方が苦くないと感じるでしょうか。 ・激辛のカレーライスとハチミツやヨーグルト(甘み+酸味)を加えた激辛のカレーライス・・・さてどちらの方が辛くないと感じるでしょうか。 ・単なる砂糖と塩を少量加えた砂糖・・・さてどちらの方が甘いと感じるでしょうか。
ここで感じとって頂きたいのは“酸っぱい”“苦い”“辛い”と感じた時、それを和らげる効果に甘みが関係しているということです。(ここがポイントです!)
“酸っぱい”“苦い”“辛い”と感じるお酒に出会ったら「冷たい方が好きだ」ということを優先せず、まずは飲まれる温度を工夫してみるということをしてみて下さい。あなたの知らない温度体に、あなたが美味しいと感じてしまう五味のバランスが整うポイントがあるかもしれませんよ。
それでもやはり・・・ということであれば、外部的要因を考えてみて下さい。 外部的要因って結局はツマミや肴のことです。いきなり甘みが斗出するもの(脂もの、濃い味わいのもの)ではなく「甘みを引き出す塩気」のものからお試しください。
・いくら甘いミカンだってチョコレートを先に食べるとチョコレートの甘さにミカンの甘さが負けちゃって、ミカンは酸っぱく感じられるだけになります。
・酸っぱいと感じるお酒であっても、先に酢ものを口にしてしまうとお酒の持つ酸味よりも酢ものの酸味が勝ってしまい、お酒の酸味がやわらぎ、さらにお酒に含まれる米の旨みがクローズアップされたりします。
・あまり甘くないスイカだって、塩をかけると塩をかける前より甘く感じるはずです。
世の中に100点満点のお酒なんてありません。 それぞれに長所と短所を持ち合わせています。ある時は長所であったとしても短所になることもあれば、短所と思ってもいかし方によっては長所にもなります。
地酒みゆきやは、ラベルや響きだけにとらわれず、お買い上げ頂いたお酒それぞれにもっている個性をどう生かしたら、お買い上げ頂いたお客様の「美味しさ」に結び付けられるか。・・・その美味しさはきっとお客様の笑顔と癒しと満足に結びつくものと思っています。
お買い上げ頂いたお酒はお酒だけ口にされると××と感じるかもしれませんね。けれどそのお酒がもっているポテンシャルは、こんな飲用温度や飲み方やスタイルやこんな味わいのツマミや肴のものでいかして飲んで楽しんで頂けますという参考資料を同封させて頂いています。
商品をお決めになるにあたり、HPの説明分だけでは不十分だと思いますのでお気軽にお問い合わせください。またできれば一方通行の関係ではなく、お気軽に相談して頂ける相互通行の関係を築きたいと思っています。「いまさら・・・」ということでも結構ですのでお問い合わせお待ちしています。(^_^)V(^_^)V
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