全国の地酒

そんな効率の悪い事業やめちまえ!


そんな効率の悪い事業は止めちまえ!

社長さん、ちょっと待って!!
そしたら社長さんの大好きな日本酒飲めなくなりますよ。

★それどういうことだ!★

確かに今日色々な企業も私たち一商店においても【効率化】というものを求めていたり優先させている部分があります。

その【効率化】を追い求める結果、どこかでストレスを感じたりしています。

そのストレス解消のひとつとして美味しいお酒を日々頑張った自分への褒美酒として飲まれていたりしているはずです。

《みなさんに知って頂きたい現実のことがあります!》「賛同してください」とはいいませんがとりあえずこんな状況だということを知ってみてください。

みなさんが日頃飲まれている日本酒
1800mlの純米酒を1本造りあげるのに必要な米は約1.5Kといわれています。
たとえば精米歩合70%とすると玄米は約2.15K必要となります。では玄米を約2K収穫するにあたって必要な田んぼの面積は1.2m×1.2mといわれています。

たとえば年間24本の純米酒を飲まれている方がいるとすると、そのお酒をつくるだけで約30m×30mの田んぼが必要となります(25m×12mプール2個分あまり)。

約30m×30mの田んぼから生まれる労働対価は純米酒1本2500円×24本=60000円となります。60000円自身が農家さんに渡るわけではなく農家さん、蔵元さん、酒屋たち(正確にいえばもっと多業種の方が関わっています。)で分け合っているのです(単純に均等割りすると1業者当り20000円)。

さらに田んぼを耕して田植えをして日々の田んぼのメンテナンスをこなし収穫するまでの期間で計算すると・・・簡単に考えても6ケ月はかかります。するとひと月当りの1業者当り約3300円となります。

ひと月当りの1業者当り約3300円、さらに1日当りにすると100円という生産性をどう考えて頂けるでしょうか? 
 
       これが労働に見合う対価でしょうか?

特に酒米は、普通の食米とはちがいモミが(粒)大きくモミに栄養がいきわたり米になるまで約1.5倍の時間が必要となります(食米は30日程度、酒米40~45日)。また背が高くてモミが大きいため倒れやすく大変作りづらく手間がかかるもの。

確かに【生産性】【効率】という二つの言葉で、この事業は価値あるものか、無きものかを判断すると即刻「そんな効率の悪い事業は止めちまえ!」の世界なのかもしれません。

【生産性】【効率】を優先すると日本から日本酒が無くなるかもしれません。

けれど、どうして農家さんにしても、酒蔵さんにしても、酒屋にしても・・・・こんなに情熱的になっているのでしょうか?

そこには【生産性】【効率】というものさしでは測ることのできない大きな価値があるからです。

なにが【生産性】【効率】の悪い仕事をわざわざやっているのかを探って知って頂ければと思います。

もしこのような現状に対してご理解いただけるようであれば、お酒を口にされた時、単に「美味しい」「まずい」という言葉だけでお酒をご評価いただくのではなく、少しでも結構ですので半年間一生懸命米作りをしてくれた農家さんや半年間まともに寝ずで休日も取らず一生懸命酒造りをしてくれた蔵人・蔵元さんのことも織り込んで味わって頂きご評価頂ければ幸いです。







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