日本酒の階段
私は、初級、中級、上級者?ご参考にしてみてください。
A、初心者⇒自分の物差しのみでお酒の美味しさを求めているタイプ。
《こんな方が含まれます》
・日本酒に対する偏見などから、これまで積極的に口にしてこられなかった方。あらためて良さを知った方。
・お酒だけを口にして美味しさをもとめ、食べ合せによって美味しくも不味くもなることに気付かれないで満足をされている方。
・飲用温度、食べ合わせ、グラスの選定、酔いに応じたお酒選びが間違っていて、不味く感じた時、それをお酒のせいにされている方。
B、中級者⇒自分の美味しいというものさしを求めながらも、理解できないお酒(酒質)に対して探究心をもって経験値を高めようとしている方。
《こんな方が含まれます》
・お酒の活かされるステージが理解できている方。(理解しようと求めている方)
・お酒を口にした時、どんな美味しさの演出をすることができる酒質なのかが理解できている方。(理解しようと求めている方)
・食べ合せで不味くなったことに気付くことができる方。(理解しようと求めている方)
・飲用温度、食べ合わせ、グラスの選定、酔いに応じた酒質・・・などの工夫のできる方。(工夫できるよう努めている方)
C、上級者⇒自身のこれまでの美味しいという物差しから外れた、理解し難いお酒(酒質)に対しても魅力を見出し、幅広いコントロール力で楽しむことができるお客様。
《こんな方が含まれます》
・理解の難しいお酒の奥深さや可能性に気付き、新たな価値観(物差し)を構築できる方。(理解しようとしている方)
・中級以上に難易度の高い個性ある酒質をあらゆる面からの切り口を使って美味しさに結びつけることができる、コントロール力の引出しを数多くもっている方(理解しようとしている方)
・日本酒の魅力について、単に味わいということだけではなく、蔵元、蔵人、仕込み水、酒米、酒米産地、酵母、管理、熟成、蔵の環境、蔵元、蔵人の人格、米の育成方法と環境、開発ストーリーやプロセスなども含めて、高い次元で精通している方。(理解しようとしている方)
・それぞれのお酒が持つ短所(不味くなる飲み方や活かされないステージ)をズバリ言える方。(理解しようとしている方)
上級者になるためのスキル
1、日本酒の基礎知識:
造りがいえる。
造り別製造上の違い。
造り別の味わいの違いと目的。
日本酒度とは。
酸度とは。
甘辛の意味。
味わいの表現方法。
仕込み水特性。
酒米特性。
酵母特性。
産地特性。
製造年月日と醸造年度の理解。
2、お酒のもつ味わい(酒質)と料理との整合性の基礎知識と活用術
3、演出や提供方法、グラスの形状によって変化するお酒の味わいの変化の基礎知識と活用術
4、日本酒の飲用温度を変化させた時の味わい変化と基礎知識と活用術
5、日本酒の熟成による味わいの変化、熟成の度合いによって変化する味わいの演出方法と基礎知識と活用術
6、それぞれの造り、酒質に適した熟成方法と、その熟成方法から生じる味わいの違いの基礎知識と活用術
6、お取り扱い銘柄の蔵元、蔵人たちの人格、米の育成方法と環境、開発秘話などサイドストーリーの活用
7、他人の嗜好傾向を読み取るための判断基準やコミュニケーション方法の基礎知識と活用術
8、酔いに応じてお酒をどう選んでいったらよいかの基礎知識と活用術
9、日本酒の劣化(熟成と劣化の判断基準とリカバーリー方法)に対する基礎知識と活用術
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