全国の地酒
2014秋あがり
【誤解しないように・・】 ひやおろし・秋あがりのお酒すべてが適熟域(美味しさのピーク)だと思いこまないで下さい。特に純米系については・・・。今ようやく適熟域の入り口にたち、これから時間を重ねて上り調子で適熟域に入って行きます。よってまだまだ伸びしろが残っていることを知ってください。 同じ時期にしぼられたお酒は、これから更なる熟成を重ねて半年から1年後に本格出荷されたりもしていることも見極めの材料にしてください。 昨年の秋に収穫されたお米が寒さが一段と厳しくなる初冬から初春かけて、一年分のお酒が古来から続く伝統的な昔ながらの「寒造り」というお酒が仕込まれ、今年の春に新酒として生まれました。 産声をあげたばかりのしぼりたてのお酒は、大変、初々しいフレッシュ感あれる香りや麹香も楽しめたりします。また搾りたてらしいフレッシュ感あふれる若さを感じる旨みが新酒の魅力を漂わせます。
◆どうして口当たりがまろやかになるのか? ◆コクが現れてくるか? 平成25年度の「秋あがり」「ひやおろし」とは? 平成25年の晩秋から平成26年初春にかけて搾られたお酒が、はじめての秋を迎えるお酒を「秋あがり」「ひやおろし」といいます。 一部の説明では、搾りの段階で火入れをしたお酒が、夏を越し秋口に、二度目の火入れをせず、生詰のお酒だけを「秋あがり」「ひやおろし」ということをうたっていますが決してそれだけを「秋あがり・ひやおろし」ということではありません。 また「秋あがり」「ひやおろし」の表記がなくても、上記のように搾られて初めての秋を迎えるお酒は「秋あがり」「ひやおろし」なんですよ。 また日本酒の醸造年度の区切りは毎年7月1日となっています。 醸造年度25年度産とは平成25年7月1日から平成26年6月30日の間に搾られたお酒(上層)を指します。醸造年度26年度産新酒は四季醸造や三季醸造をしている蔵元なら、すでに出来上がっていても、なんらおかしくない話となります。
同じ銘柄のお酒でも“しぼりたて”の頃と“夏を迎えた”頃と“秋を迎えた”頃と1年経った頃とそれ以上に時を重ねた頃と味わいや口当たり、酔い心地、酔い冷めが違ってくることが当たり前のことだということをご理解くださいね。 通常25年晩秋から26年初春に搾られたお酒は26年秋に初めて「秋あがり」「ひやおろし」として市場に出回ります。 但し、まだ前年度のお酒が在庫としてある場合が多く、その場合「秋あがり」「ひやおろし」などは限定販売とし、とりあえず前年度のお酒をまずは、はかすまでは通常25年晩秋から26年初春に搾られたお酒は、時をかさね熟成の時を蔵で過ごし、通常、入れ替わる時期は27年初春から夏の頃に本格的に市場に出回ります。 たとえば、春先に飲んだ××のお酒は「私の好みでない」とその時だけで決めつけず、夏にそのお酒を飲んでみる。秋にそのお酒を飲んでみる。冬にそのお酒を飲んでみる。そして、1年ではわからない美味しさだってあります。もっともっと時間をかけた方が美味しい場合も・・・・
≪ようやく適熟域の入り口にたったお酒だよ。こらからもますます美味しくなっていくよ≫という意味であることをくれぐれも正しく理解して下さい。 日本酒の表示はとにかくややこしくて、紛らわしいこともありますので肩ラベルや呼び方で惑わされず、まずは正しく理解されることが大切です。正しく理解することによって≪美味しいお酒≫と出会えるチャンスが多くめぐってきます。 秋だけ楽しめるのではなく、今からの寒さを迎える季節、食べ物すべてが美味しくなってきます。そんな時にこそ、しみじみと鍋を囲んだり、旬の海の幸や山の幸と共に味わって頂ければ「日本人に生まれてよかった」と思えるはずです。 ◆日本酒がどうして料理を美味しくするか? 25BY秋あがりのおすすめリストです。多くて選びづらいときはお問い合わせください。 日本酒のラベルに記載されていることを正しく理解しよう! |