焼酎について
アルコール度数によって・・・
アルコール度数によって・・・ ◆ピリピリする刺激感が強い ◆エタノールのツーンとする刺激臭が強い と勘違いしている。 特に焼酎をお選びのお客様に店頭では、同じアルコール度数の焼酎の香りや口当たりを飲み比べて頂いています。同じアルコール度数でも口にした時のピリピリする刺激感が違うことを実感して頂いています。 さらにアルコール度数を30度、40度、50度と何段階に分けて香りや口当たりを飲み比べて頂いています。 皆さん、ここで「アルコール度数によって、ピリピリする刺激感が強い・ツーンとする刺激臭が強いもの」だと思っていたモノサシが崩れ、新しいモノサシが生まれています。 また味覚という観点だけではなく、口当たりがやさしいアルコールは、酔い心地もよく、酔い冷めよく体に負担をかけないアルコールでもあります。 昔、長期にわたり置いていたお酒を飲んだ時に、以前より口当たりが優しくなり、さらに酔いも以前より回ることがないため「この酒気が抜けてしまっている」と言われたりしていました。まさしくこのような現状が≪熟成≫の表れだったのです。 味覚成分数の少ない焼酎においてはこれらの現象は、主にアルコール自身の物理的熟成によって、そのような現状が引き起こっているということをご説明させて頂いています。 またどのように保存環境を整えてあげれば、上記のようなアルコールと水の物理的熟成がおこなわれたり促進されるのでしょうか。 ◆瓶内熟成をさせる。 (時間をかけて水とアルコールのなじみをよくする) ◆サーバーに入れ。(素焼) (遠赤外線の効果で水とアルコールのなじみをよくする。 甕に含まれる成分など焼酎に溶け込む。弱酸性に変化する。) ◆振動を与える。 (振動で水とアルコールのなじみをよくする) ◆前割りをする。 (少しでも水とアルコールのなじみをよくする) 大きく分けてこのような保存方法をさせることによって、アルコール自身の物理的熟成がおこなわれたり、促進されます。 今!口にした焼酎の口当たりが刺激的だという時は、少し時間をおいて飲んでみるのもひとつかもしれませんね。 |
焼酎も取り扱っているのにどうして日本酒のことばかり書いているの?????
焼酎も取り扱っているのにどうして日本酒のことばかり書いているの????? 大変申し訳ございません。 只今、焼酎やリキュールについての“美味しく味わって頂けるサイトづくり”も構築中です。 今しばらくお待ち頂ければと思います。 実は日本酒の味わいをだしている味覚成分数は1000種類を超えています。では焼酎の味覚成分数はとなると約80種類といわれています。 焼酎は醸造したモロミを蒸留したアルコール飲料であるため、ほとんどの成分は蒸留されずに残ってしまいます。蒸留された成分の数が約80種類といわれていて、蒸留された成分は外的要因によっての変化が少ないものとなっています。 よって少しぐらい温度管理が荒っぽくても品質に大きく影響を及ぼすことが少ないといわれています。(但し日光や電燈から発せられる紫外線の劣化・変質は起こります。) これまでのみなさんの経験でも体験されように、日本酒やワイン(味覚成分数約600種類)は大変多彩で幅広い味わいがあります。その結果、好みの味であったり、そうでなかったりすることが多いとか品選びが難しいなどを感じたことと思います。 焼酎(蒸留酒)の場合いかがでしょうか。 ≪これは口にあわなかった≫というお酒は少なかったのではないでしょうか。反対に≪これは個性があり変わって癖になりそう≫という味わいに出会えないともいえるわけです。 日本酒(醸造酒)と焼酎(蒸留酒)を実は同じ土俵では語れない部分があります。 大きくいうと 日本酒(醸造酒)の場合は、≪味覚成分のことがら≫+≪アルコール(エタノール)と水のことがら≫の二つの要因が絡み合ってのご説明になり、焼酎(蒸留酒)の場合は≪アルコールと水のことがら≫のことが主なご説明となります。 要約すると日本酒の説明の中には、焼酎(蒸留酒)の大半の説明すべき楽しみ方が含まれていると思って頂ければと思います。 例えば≪熟成≫ということをとったとき、 日本酒(醸造酒)の場合は、味覚成分同士の化学反応によることがらの説明とアルコール(エタノール)と水による物理的によることがらの説明が並行しながらのご説明になりますが、焼酎(蒸留酒)の場合は、味覚成分同士の化学反応によることがらよりもアルコール(エタノール)と水による物理的によることがらの説明が主となってしまいます。
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