焼酎の世界観を広げてみませんか? ビンテージ赤霧島 焼酎も、蒸留酒です。 ウイスキーもブランデーもウオッカもテキーラ―も蒸留酒です。その中でも多くのみなさんがご存じなのがビンテージものという世界です。 お酒が蒸留されたお酒は、香りは高いですが何よりも口当りの刺激感が強く、ピリピリしたり、苦味、渋味を強く感じることで、せっかくの旨味が覆いかぶされてしまい味わいが薄く感じたりしますし、さらに酔いも急激にまわってきたり、酔い覚めも悪かったりいたします。 では焼酎はどうなんだろうということで、みなさんは「体感」したことがございますか? 蔵元の中には、「瓶内熟成はしない」と発する蔵元さんもいらっしゃいますし、わざわざ瓶内熟成ものとして、すでに発売している蔵元さんもいます。 情報だけのご判断で、イメージが独り歩きされてはいないでしょうか? なんかひと昔前の日本酒の熟成酒、古酒の評価みたいですね。 確かにひと昔前までは、日本酒の世界でも「老香(ひねか)」「熟成香(紹興酒のような香り)」を肯定する蔵元さん、人達は少数派で一部の肯定派の方々の「良さや美味しさを伝える」というご尽力で、茶色く色づいたり、こげ茶色になったものまで個性の香りや味わいを新たに生んだものまで、今では市民権を得て高い評価をされるまでに時代は移り変わりました。さらに古酒バーの専門店まで営まれていたりします。 そして今回は、あの赤霧島のビンテージものを楽しんでいただこうというご案内となります。是非、この機会に香り、口当たり、味わい、酔い心地、酔い冷めの違いをお楽しみください。 どのように保存環境を整えてあげれば、上記のようなアルコールと水の物理的熟成がおこなわれたり促進されるのでしょうか。 ◆瓶内熟成をさせる。 (時間をかけて水とアルコールのなじみをよくする) ◆サーバーに入れ。(素焼・国産の方が尚よし) (遠赤外線の効果で水とアルコールのなじみをよくする。 甕に含まれる成分など焼酎に溶け込む。弱酸性に変化する。) ◆振動を与える。 (振動で水とアルコールのなじみをよくする。 音楽を聞かせているのは振動を与えているためです。) ◆前割りをする。 (少しでも水とアルコールのなじみをよくする) 大きく分けてこのような保存方法をさせることによって、アルコール自身の物理的熟成がおこなわれたり、促進されます。 今!口にした焼酎の口当たりが刺激的だという時は、少し時間をおいて飲んでみるのもひとつかもしれませんね。 焼酎においての“熟成”と“劣化”の大きな違いをイメージだけで想像されていて、体感されていない方は、是非一度体感してみてください。 蔵元においても、酒屋においても、あなたのお家においても、日々酒質は変化しています。ただ変化することが“劣化”だけと決めつけるのはおかしな話です。 蔵元が出荷されている酒質が最高の状態で出荷されているわけではありません。農家の方々がトマトを出荷する際、適熟域で出荷せずやや未熟域で出荷していることと一緒です。また市場において品切れや品薄等が起こしている場合などは、蔵元も品切れや品薄等を起こしてしまうことを優先して前倒しで出荷してまっている実情もあり多々あるお話です。 そして何よりもその時々に見せる、香り、味わいを生かして飲まれることをおすすめします。 また多くの検索などで“焼酎の劣化”について、具体的に××のようになったらということは書かれていません。 一番の大敵は、日光や電灯による紫外線によるものと空気などに触れ酸素による劣化です。紫外線によるもの劣化は化学的な香り味わいがします。(電気をショートさせた時の臭い、プラスチックを燃やした時の香りのような) そしてもうひとつの酸素による劣化については、焼酎の味わいを決めている大きな要素の中に、高級アルコール類、高級脂肪酸エチル類が含まれていて、それらの高級脂肪酸エチル類は味を生み出す源で、高級脂肪酸エチル類は、芋焼酎や黒糖焼酎に多く含まれており、麦焼酎や米焼酎にはほとんど含まれていません。 実はこの高級脂肪酸は一種の油のようなものとしてお考えいただき、ちょうどサラダ油などの脂が酸化した時のような風味や味わい、さらに化学的な香りや味わいを醸し出したら劣化というカテゴリーのものとしてご判断頂ければと思います。 それらを口にしたからといって健康被害が出るものでもありません。 世界的研究機関の発表で度数10度以上のものは、100年たっても健康被害が出るものでもありませんと発表されています。 お買あげの際は、ある程度の距離感をもって違いが分かるように2本をお買い求めいただきお楽しみください。 |