新緑を思わせる爽やかさ
田崎酒造 市来院川上畑-いちくのいん かわかみばたけ5年古酒 25度
とある焼酎の展示会で口にしてみました。
出品されていた焼酎は170余りの銘柄でした。ここ近年、どれを口にしても高品質で“美味しい”と感じてしまいます。贅沢な悩みとして“美味しいだけど、どこか主張するところが同じようなもの”として感じられることが生まれてしまっています。
その中で“美味しいだけど、主張するところもちょっと違う”と感じ心ひかれたお酒でした。
芋を栽培する畑を5年間休ませ土を造るところから始め、地元川上集落の契約農家が育てたさつまいもを原料に使い伝統の技で醸された焼酎は5年の貯蔵を経て世に送り出されました。
実は発売当初の熟成期間であり現在(26.5月)では10年物となっています。
未だに蔵元にあるということはある一面隠れ酒としての価値が大いにあります。そして価格がべらぼうなコストパフォーマンス性の高いものだと思ってください。多分10年物だと万を超えてもいいのではないかと思いますが2000円台後半ということで、今のうちにこの商品を手に入れお楽しみください。
長期熟成ならではのやわらかな口当たりはさすが・・・ファーストアタックの芋らしさはややおとなくくも、上品な芋感を感じさせてくれます。そして、なによりも爽やかな新緑を思わせる爽やかさがたまらなく心を和ませてくれました。
これなら料理の邪魔をせず、料理もいかされる焼酎として楽しめるものと思います。
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