和歌山地酒

九重雑賀


蔵の技と想いが今ひとつになる!
         秋、田んぼに実る米をいかに生かすか
           その味わいは貴賓がありコクがある極みの食中酒!



《お取引の経緯》
当店がお取引させて頂いている蔵元さんのご紹介で、こんな切り口ではじめる蔵元ははじめてのこと。

和歌山県でありながら、県内で中々お目にかかれない日本酒といえば「九重雑賀(ここのえさいか)」のお酒です。当みゆきやも開店当初は雑賀ブランドである「錦郷」を取り扱っていましたが中々当店としても力足らずで育てられなかった経緯があった。

確かに「いいお酒」だとわかっていたが、中々「雑賀ブランド」の特約店には至らず。「育てられなかった自分が悪い」その気持ちが根幹にあるがゆえに許さる範囲の中で雑賀製品をお客様にご案内させて頂いていました。25年秋、とりあえずダメもとで蔵元に特約店のお話を打診。とりあえずはお話を聞いて頂くことの了解は頂きました。

蔵元は、25年夏以前の和歌山県岩出市から隣町の和歌山県桃山町のJA選果場跡地にこれまでの設備を移築され新たな新天地ですでに創業されていました。25年度新酒造りはすでにはじっていました。

これまでの色々な経緯やお取引に関しての事柄を色々お話をし、やはり一番足りなかったものは「つこっんだ話」でした。

蔵元のお酒にかける想いを聞かせていただき、そして特約銘柄の「雑賀」を口にした時、すべてのこれまでのことはオセロゲームのようにひっくり返ってしまいした。

特約銘柄の「雑賀」を口にした時のファーストアタックは、「ウォー通常の流通している雑賀とはまるっきり違う!」「確かにこの酒質なら高く評価されるわけだ!」と心を打たれ蔵元のいわんとする思いが舌で感じた。


◆この蔵との出会い


私と九重雑賀との出会い。かれこれ30年前の時代に遡る。私がまだ酒類問屋に勤めていた頃、温泉街の旅館で使われていた錦郷ブランドが最初であり、九重酢(ココノエ酢)のイメージの方が強い。

現在の九重雑賀の前身はお酢の蔵元がはじまり。和歌山県で九重ってどんな会社といえば多くの方が「お酢屋でしょう」と答え「酒蔵でしょう」の方が少ないはずです。

ただ近年は、蔵元の努力やお客様の声やマスコミなどの情報などで「酒蔵でしょう」が先に言われ「お酢屋でしょう」とは言われなくなってきているかもしれませんね。

◆元々蔵元は食酢蔵元です。

現在の九重雑賀は、もともと食酢の蔵元として創業。
その中で「より良い食酢を造るのには、食酢の主原材料である酒粕から一貫して造るべきだ」という考えと「食事に合う日本酒を造りたい」という創業者の夢から日本酒造りを1934年に開始。

良い食酢造りのために設けられた日本酒が、良い酒粕、良い酒、良いもろみ、良い米・・・と源流に遡っていくにつれ雑賀の日本酒そのものを愛して下さるお客様が増え現在の酒蔵「九重雑賀」に育っていった経緯がある異色の蔵元ともいえるわけです。


また近年では当たり前になってしまった日本酒ベースの梅酒にも早くから取り組み、日本酒ベースの梅酒の美味しさ・ヘルシーさを全国的に広めた蔵元としても有名な蔵元なります。


こだわりは半端じゃない
    ◆品質の高さは、こんなところでも証明されている。




蔵元が考える食事に合う日本酒・食中酒とは、「器と器の間合いのとれる日本酒」と考え食事のリズムをこわさず食事とともに映え器と器の間合いを楽しめる日本酒造りを目指したお酒のコンセプトとなっています。


2014年初春より全日空(ANA)のビジネスクラス・ファーストクラスの日本酒として採用されています。(純米吟醸)

未だ九重雑賀のお酒を口にされていない方にとっても九重雑賀のお酒がどのレベルのお酒かをご想像頂けるものと思います。是非、一度和歌山県初のビジネスクラス・ファーストクラスの日本酒を味わっていただければと思います。

◆元プロボクサーとしての不屈の精神が、これまで蔵を育て上げました。


創業当時は、和歌山市内に蔵を構え蔵元の諸事情で和歌山市の隣町の岩出市に移転、さらに2013年夏、蔵は3度目となる移転で岩出市の隣町の桃山町に移転。


蔵にとって蔵の醸造環境を変えていくとリスクは小さなものではありません。けれど、社長以下蔵人一丸となり2013年夏に蔵の大引越しが行われ、新しい新天地でのお酒造りがスタートしています。

社長曰く「3度目の引越しとなります。これまでの経験から、そんなに蔵としてのリスクとは考えていません。」という自信に満ち溢れたお言葉でした。



梅酒もすごい!!
◆日本酒ベースの梅酒としてのパイオニア的存在らしい
                   こだわりを舌で感じさせてくれる梅酒です。


梅酒造りにつかう梅・・・多くの皆さんにとって生の梅を使っていると思い込んでいるところがあります。実は、どんな梅酒を造りあげていきたいかということで、生だったり冷凍梅だったりします。

九重雑賀の梅酒は、冷凍梅を使っています。その目的は、芳醇な梅のエキスを引き出すために。
さらに南高梅がブランド化されているゆえに、南高梅だけで造られた梅酒が最高のものという思い込みが一般的にできてしまっているとも言えます。

実際は、古城(こじろ)や白加賀や南高梅・・・などの梅をブレンドして漬け込むことによって、バランスが良く深い味わいの梅酒が出来上がります。九重雑賀の梅酒は、これまでの経験値を活かして色々な梅をブレンドして漬け込まれています。


◆もちろん漬込むアルコールは、自家醸造の
     梅酒が最高においしくなるように醸された梅酒専用の日本酒です。



蔵訪問時に、梅酒用清酒用の酒米の吸水が終わったものがリフトに吊り下がり、蒸しを待っていたところでした。

梅酒造りについては、清酒・お酢造りとは違う場所で造られているそうです。

こだわりの梅の選別+梅の下処理+梅のこだわりの品種のブレンド+梅のエキスを最大限に引き出し調和する自家醸造の日本酒=その品質の高さと美味しさに触れてみてください。

そして何よりも、梅のクエン酸と日本酒のアミノ酸で、とってもヘルシーだよ!

◆新規一転、新店地での酒造りをお楽しみにしてください。



清酒醸造のタンクは、なんと2階に設置されていました。果たしてこのようなタンクをどのように上げたのかさえ不思議でならなかった。

壁をぶち破り、その壁から入れたそうです。天井には、何基もの大型クーラーが設置されていました。これにより温度管理をするそうです。

これなら、温暖化が進む今日でも安定した醸造ができそうですよね。

◆九重雑賀主だった製品の試飲



蔵のひと通りの見学も終り九重雑賀製品の試飲です。これまで数点は口にしてきましたが雑賀のフルラインナップを試飲するのは初めて。

ひと言でいうと
「なんだこりゃ!この質感の高さ」ここにさらに価格を考慮してしまうと「社長さんがこれまでこだわって販売ルートを厳選してきた意味が見えた!」「これだけのお酒をこんな価格で販売できるのだから、蔵としても運命共同体としての店側の心意気と意気込が必要だった訳を・・・・。」

◆蔵としてのひとつのこだわり

試飲していてひとつ不思議だったことがあった。醸造年度を聞くとまだ1年も経っていないお酒ばかり。

なのにやわらかさとコクが適熟域に入っていた。聞くところによると「その年度内に適熟域に入るような××のような熟成方法をとっているとのこと」・・・・納得・・・・さらに《雑賀ブランド》のほとんどは、一度火入れの生詰である。新酒時の爽やかさとコクとのバランスを大切にしているお酒だということもよく理解できた。


◆九重雑賀のお酒は、
  あまり日本酒に親しみのない方でも「美味しさ」が理解でき、
        さらに奥深さを探し求める方でもご納得頂ける
                高品質・コストパフォーマンスに優れたお酒です。


★九重雑賀の日本酒・梅酒はこちらから★

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営業時間 朝10時より夜6時まで(入店17:30まで)
定休日 毎週木曜日(月に2回不定休日があります。)
(但、祭日・連休・お盆等は営業)

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