和歌山地酒
みゆきや店長の熊野(熊野感幸)
地酒みゆきやの店長にとっての“聖地熊野” 熊野の素晴らしさを知ったのも、熊野に住んでいることに誇りを持つようになったことも、長年住んでいながら年を重ねた今になってのこと。 それまでは「熊野ってどんなところ?」と聞かれると名古屋からでも4時間、大阪からでも4時間かかる陸の孤島の田舎であり、何もないところと言ってしまっていました。 けれど もともと熊野生まれで、熊野育ちではない方々や観光目的ではなく熊野の文化に触れてみたいという方々とのご縁が増えることで「どうしてこんな田舎の熊野に移り住もう」「どうして何度も熊野に訪れる」のかと理由を聞いているうちに、自らが「熊野のすばらしさに、まったく気づいていない」ことを知らされました。 その答えをこれまで全く知ろうとしていなかった自分、またこの地に住んでいながらも学ぶ機会もなく、また誰も伝えてくれなかった熊野の魅力を再発見させてくれました。 また熊野に幾度も足を運んでいる方も大変多くいらっしゃいます。 “熊野へのリピーターとそうでない方との違いはなんだろう”ということで色々と探ってみると“魅力を感じられたか、感じられなかったか”ということに尽きるわけですが、一番の違いは“熊野を観光目的で訪れた方”と“熊野に心で何かを感じたいと思って訪れた方”との違いではないかと感じています。 これまで熊野を訪れて頂いた方も、これから熊野を訪れたいと思っていらしゃる方についても、観光ということだけではなく“心で感じる熊野”というキーワードも織り込んだ中で、是非、熊野を探索してみてください。
神武天皇が東征のため熊野に訪れる以前から、当地には人々のいとなみがあり、人々は巨岩や大木や滝や山などの自然を崇拝されていたわけです。その巨岩や大木や滝や山には神話が生まれ、現代でもその神話は、今なお伝承されていたりします。 “花の窟神社”はイザナミのお墓だといわれています。 よくよく考えてみると神様だから天から降臨した場所があるはず・・・・ということで詳しい方にお聞きしたところ“神内神社”が降臨したところとも言われているそうです。確かに昔から“安産の神様”として地域に伝えられ崇められていましたね。 うちの嫁も安産祈願でお参りをしていました。 このことひとつとったとしても、はるか昔から伝わる神様への崇拝のひとつとして伝承されてきたことだったのです。
熊野の神々は、信じるものすべての人々を隔たりなく受け入れ、新たなる人生を踏み出すに当たり人々が“不要なものとしておいていった想い”を熊野の神々は、自愛のような大きな心と母親のようなやさしさで包み込み、新たなる再出発の機会をつくり、さらに人々に癒しを与えてくれるともいわれています。 熊野神々がいるパワースポットで感じる“異様とも感じる空気感、存在感”は、何千年もの間、熊野を訪れた人々が不要なものとしておいていった想いでもあるともいわれています。 是非、山深く山あり谷ありの“熊野古道を歩き清め、不要なものを捨て新たなるスタートを切る地”“スピリチアルな熊野”として是非一度おいでください。 そして、 平安時代、熊野御幸は、法皇上皇からはじまり、白河上皇9度、鳥羽上皇21度、後白河上皇34度、後鳥羽上皇28度、亀山上皇1度・・・ 歴代の天皇がわざわざこの山深い熊野を目指したのでしょうか? 他の地では満たされず、熊野だからこそ満たされるものが存在していたともいえるものがどんなことであったかの価値を紐解いてみてはいかがでしょうか。 熊野は観光ではなく、是非、熊野感幸(感じて幸せな気持ちになっていただく)をしていただきたく思います。 その中で、熊野のグルメ、温泉、名勝なども織り込んでいくと、もっと熊野は魅力的で“また来たくなる地”になることでしょう。 当みゆきやは、地酒専門店として熊野・和歌山・三重などの近隣の酒蔵が造りだす日本酒・梅酒・リキュール・隠れた特産品でおもてなしをさせて頂きます。 そんな想いを根幹にしたのが“熊野めぐり”シリーズとなります。 ★観光地ではありませんが感幸地です。是非足を運んで見てください。 神内神社(紀宝町) イザナミとイザナギの出会いの森 花の巌神社(熊野市) イザナミノミコトが葬られた御陵 丹倉神社(熊野市) 今も生き続ける原始イワクラ信仰 大馬神社(熊野市) 鬼の首を地中に埋めてその上に社を建てた熊野国総鎮守 神木のイヌマキ(御浜町) 全国2位の巨木 引作の大楠(御浜町) 幹14.4m推定樹齢1500年の三重県最大の巨木 玉置神社・玉石(十津川村) 社殿はなくご神体の玉石に礼拝する古代信仰 神倉神社(新宮市) 熊野のパワースポットのひとつ 阿須賀神社(新宮市) 熊野大神は神倉山に降臨、次に阿須賀に遷ったとされる神社 貴祢谷社(紀宝町) 熊野の神々は、この神社から本宮と新宮に移ったと 大斎原(本宮町) 神が舞い降りたという大斎原 湯の峰温泉つぼ湯 約1800年前に発見されたという古湯 ★番外編 遠くからおいで頂いた方々のもてなしのひとつとして私は、川湯温泉に出かけたりします。それも川湯温泉の旅館の明かりも消え川原が真っ暗になった頃。川原に掘った自然の露天温泉に浸かり、今にも降ってきそうな満天の星空を真っ裸で大の字になり見上げて温泉に浸かって過ごしてもらいます。“中々味わえない野生感”壮大な自然の中にいる自分のちっぽけさを感じてほしい。(特に空気の澄みきった冬場がおすすめ。冬場の仙人風呂は入湯時間、他ルールがありますのでご注意を) また熊野を訪れるときは、伊勢参り→熊野→高野山(高野山→熊野→伊勢参り)で紀伊半島を巡ってみてもいいかもしれませんね。 |