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2019.3月メルマガNO.1
あなたは、どんな体感をしてみたいですか? たとえば、 ・人気銘柄を口にしてみたい! ・知らない銘柄を口にしてみたい! ・知らない世界をのぞいてみたい! それぞれの想いがあるでしょうね。 日本国籍で有名豪華客船でチーフウエイターとして働いていて、またバーテンダーとしても横濱インターナショナルカクテルコンペティション2018でクラシック部門最優秀賞を受賞したお客様がご来店いただきました。 新宮港への来航の時に知人を通してお会いしておりましたが、本格的に私的で熊野においでいただいたのは初めてということで当店にもご来店いただけました。 もともとお酒には大変詳しく色々な体験をされていてお酒にも精通している方でしょうし、グランプリを獲る方ですので、当店にわざわざ足を運んでいただいたのですから、中途半端なことを考えずに「何をお土産(新しい発見・体感)にしていただくか?」を考えたとき、話題の綺麗なお酒なども口にされているだろうし、名立たる多くの酒屋さん、飲食店さんにも出向いていることを考慮したとして “まだ伝えていない”“伝えきれていないであろう日本酒の魅力、世界観を知っていただこう”ということで“まさかこんな提案しないでしょう・・・”ということを伝えることにいたしました。 ≪こんなことをお伝えいたしました。≫ 古くなった、古くなってしまった日本酒でもアプローチの方法を変えると・・・・こんなに楽しめます!否定するのちょっと待ってください! ・紀伊国屋文左衛門純米にごり生原酒→開栓5年 ・隠国吟醸生酒(21BY龍神丸吟醸加水)→常温5年熟成 日本酒は、蒸留酒より速いスピードで日々変化しすることはごく自然なこと。その変化がマイナス評価のイメージに結び付けている。付けてしまおうとしているしてしまう傾向性があります。 けれど出会った時のその味わいはある意味一期一会の味わいで、“それが嫌味な味わいだとしても、それを生かして美味しさに結びつけてあげることが大切だ”と当店は考え、そしてその結びつけ方やアプローチなどを多くのお客様に体感(実際の試飲)を通してお伝えしてきています。と・・・・いうことで体感していただきました。 ---------------------------------------------------------------- その体感をされたお客様は、 その時に出会う一期一会の味わいが嫌味と感じてしまえば、そのお酒に“嫌いなお酒”“好きではないお酒”“まずいお酒”というレッテルを張ってしまうこと、しまわれることもしばしば出逢います。 けれど、その嫌味と感じるお酒の個性を生かしてアプローチを変えることで“美味しさにつながったとき”お客様は気づかれます。 “どう楽しむか。”“どう自らの美味しさに結びつけられるか”が大切なんだと・・・・・。 ---------------------------------------------------------------- お酒に酒屋が選ばれるお酒 普通は、酒屋がお酒の銘柄を選ぶのが普通ですよね。 これからご紹介するお酒たちは、お酒に酒屋が選ばれるお酒です。 ある意味、お酒からの挑戦状を叩きつけられたかのような無茶苦茶エッジが立った味わいのお酒のご紹介となります。ということで・・・・。 ・舞美人山廃純米生原酒sanQ →ビネガーの味わいと香りをいかしてしまえば・・・・こんなに楽しめます!こんな世界観が生まれます。 ・舞美人純米酒粕再発酵酒 →濃縮杏リキュールのような味わいをいかしてしまえば・・・・こんなに楽しめます!こんな世界観が生まれます。 ・中野BC貴醸酒 →濃縮紹興酒の味わいをいかしてしまえば・・・・こんなに楽しめます!こんな世界観が生まれます。 変わり種の新しい形の日本酒の味わいと魅力 ・低精米の雑味の複雑さと美味しさ(現在お取り扱いはございません。) →初桜酒造の河嶋杜氏によって仕込まれたお酒です。 ・生原酒を4年間常温保存した複雑さと美味しさ →旨味+苦渋+塩=◎ 旨味+苦渋+チョコ=干しレーズン・・・・・色々と検証中 ・時間をかけずに短期間で生まれた古酒 →ある意味、思いつかない角度からの攻め方ですね。大いにありだと思います。これから、次々と生まれそうですね。みゆきや解脱酒造ってみようかなぁ。興味のある方は是非チャレンジしてみてください。 ≪最後に≫ 今回のお客様もバーテンダーとしてベースのお酒に対して、色々なアプローチを施し飲み手のみなさんに“こんな風にも楽しめます!”“こんな美味しさも生まれます!”“こんな世界観も生まれます!”を体感していただき笑顔や驚きの顔をしていただくお仕事ですよね。 お酒のベースは違えども、 当店は、多くの方がわかりよいきれいな日本酒だけにとどまらず、多くの店や飲食店さんが伝えないところもしっかりと伝えていきたいというお店なんです。と締めくくりさせていただきました。 そして蔵人たちが一生懸命つくられたお酒がエッジを有する味わいであったとき、そのお酒の生まれたコンセプトや目的を理解されず“まずいお酒”というレッテルを張ってしまうことは大変悲しいことです。誰かが伝えないとその人は、そのお酒をずっと誤解し続けることでしょう。 |