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辛口の勘違い

辛口の勘違い

ひとくちに「辛口」といっても、さまざまな形が存在しています。
一番多く誤解されているのが<辛口=口に含んだ瞬間に感じる刺激感のある辛さ>のものを辛口と思われる方がいらしゃいます。実はこれだけを辛口とは言っているわけではありません。

お酒の味覚を表現するひとつとして<淡麗辛口>ということばはよく耳にされると思いますが、<淡麗辛口>を分解すると
<淡麗>+<辛口>となります。<淡麗>はスッキリと喉越しがよい+<辛口>は後口に余韻を残さないお酒となります。

<淡麗>の反対のタイプとして、しっかりとした味わいの
<濃醇>タイプがありそれにも<辛口>が存在します。このような辛口のお酒を<濃醇辛口>といいます。
<濃醇>だけではなく、さらに<香り>があり<濃醇>なタイプのお酒であれば
<芳醇辛口>ということになります。

そして辛口といっても大きく分けて二つの辛さがあります。
ひとつは
<アルコールが醸しだす辛さ><酸が醸しだす辛さ>

特に普段ビールや焼酎をよく飲まれている方にとって
<アルコールが醸しだす辛さ>にはなじみがあり理解のしよい<辛さ>と受け入れられていますが、<酸が醸しだす辛さ>については、なじみがない方にとっては違和感を感じ、良さが伝わっていない傾向にあります。

補足として味覚における<辛さ>とは、一種の刺激としてお考え頂き
<酸>も一種の刺激として感じるものです。よって<切れの良さ(辛さ)>は<酸度>によっても判断できるともいえるわけです。

だからよく<日本酒度>をみて辛口と思っていらっしゃる方がいますが、実は
<酸度が高い>ことによっても“辛い”と感じることがあることをものさしとして下さい。

いくら<日本酒度>がマイナスを示しても<酸度>が高いことにより舌メーター(ベロメーター)は、切れの良いお酒<辛口>として感じることもあるということです。

また<アルコールが醸しだす辛さ>においても、
作られて間もないアルコールと時を重ねて熟成されたアルコールでは、その<辛さ>という刺激感が違ってきます。



上記の図のようにアルコールが安定したものについては、
刺激感が少なくなり<まろやかさ><やわらかさ>が増していきます

またワインなども美味しく飲まれている方にとっては<酸>による切れがなじみがあるために違和感をあたえない傾向にあります。

このことは、アルコールを含む飲料についてであり、日本酒に限られたことではございません。

また辛口といっても刺激的で飲みにくいと思っていらっしゃる方がいますがそれだけではないこともあります

論より証拠ということで、お試し頂けるようでしたら、20歳の女性でいつも甘系のカクテル好きの女性でも<飲める>ということではなく“美味しい”といって頂いている高垣酒造・隠国吟醸生酒を一度お試しください。

≪高垣酒造・隠国吟醸生酒酒質データー≫
日本酒度 +5 酸度1.0


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